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見ちゃった…

見ちゃった。

今日のお昼、彼は最終面接の結果を報告してきた。

内定が出て、就活を一旦やめるという。

よかったねー、おめでとう。

話していたら、今日、会うか会わないかという話になった。

会うといえば、「いや、会うのはやっぱり…」

会わないといえば、「でもーーー、んーーー!」

なんなんだよ。笑

気持ちは分かるけれどね。

結局会わない方向になって話は終わったけれど、彼は会いたい余韻を残した。

だから、私はとりあえず吉祥寺をぶらぶらすることにして、もし何かあれば彼の家に行く気だった。

ずっと外に出ていないし、無気力・無感情な状態だし、ちょうどいいかなと。。

準備を適当にしていて、ふと、内定が出たんだからお祝いしてあげればいいじゃん、と思った。

彼が頑張っているのを一番見ていたのは私なんだから。。。

地元の友達が来るのは21時なんだから、それまでお祝いに行こう。

馬鹿なことに、そう思って、私は奮発してケーキを二つ買った。

一緒に食べてもいいと思ったし、それが駄目なら、地元の友達と食べたらいいんじゃないかと。。

そうしてケーキを買っていたら、彼から着信があった。

「地元の友達が、16時17時に来ることになった。説明会の予定だったけれど、行かないことにしたんだって。だから、もしりゃーがサプライズで来ようとか考えてたら、駄目だよって言おうと思って。」

今、14時。

「うん、わかったぁ。」

そう言ってケーキを買って、電車に乗った。

ケーキ渡して帰ろう。

彼の家に着き、彼は渋々ドアを開けた。

私が、地元の子と鉢合わせになろうと企んで来たものだと勘違いしたらしい。

「ちがうよ。ほら…内定のお祝い」

彼は喜んだ。疑ってごめん、と。

ちょっとだけ話して、すぐばいばいした。

それから…。。。

私はそのまま吉祥寺に向かうつもりだったけれど、色々考えた。

私らには、共通の事情を話せる友達がいない。

地元のその友達だったら、少し事情を話したら、何か考えてくれるんじゃないか…

もちろん、悩んだ。

そもそも、その友達を信用していいんだろうか、私はそんなことしていいんだろうか、と。

でも…

引き返して、彼の家の近くで、その友達らしき人を待った。

それから、ほんの5分後。。。

女の子が、私のそばを横切った。

彼と同じアパートの住民っぽい。

隣りの人かな。。。

そう思いながら、その女の子の行く先を見ていたら、あっちでアパートのドアが開いた。

男の子が女の子を出迎える。

うそでしょ、と思った。

多分、彼にも私が見えたことだろう。

見ちゃった…

もう、笑えない。

状況がきつすぎて、耐えられない。

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